外壁カバー工法(重ね張り)とはどんな工事?メリット・デメリットをご紹介
投稿日:2025.1.30 更新日:2025.2.1
外壁リフォームでは「塗装」「外壁材の張り替え」「外壁のカバー工法(重ね張り)」の3つをご検討することになります。一般的には外壁塗装をご検討されるかと思いますが、築20年を超えていましたら外壁そのものをメンテナンスしていただくことも視野に入れておきましょう。
本記事では、ご採用の多い外壁カバー工法について解説いたします。
外壁カバー工法(重ね張り)とは?
外壁カバー工法は元々の外壁材を残し、その上に新しい外壁材を張る工法です。「重ね張り」とも呼ばれており、外壁を覆うように施工します。主に金属サイディングを採用し、経年劣化した外壁の性能や耐久性などを改善します。
外壁材を張り替える場合、既存外壁を解体する必要がありますが、外壁カバー工法なら既存外壁を下地代わりにするため解体がなく、工事コストの低減、工期の短縮など様々なメリットがあります。
外壁カバー工法のメリット
外壁材の張り替えよりも工事費を安く抑えられる
外壁をすべて解体するとなると廃材が大量に出て処分費がかかります。解体にかかる施工費も同様ですので、解体費と処分費がない外壁カバー工法は外壁材の張り替えよりも工事費を安く抑えられます。外壁を新しくしたいけれど、なるべく工事費を抑えたいというご希望に適う外壁リフォームです。
工期が短い
前述した通り、解体がないため工期が短いことが特徴にあります。外壁カバー工法の工期は建物の規模や形状など条件によって異なりますが、25坪程度の建物なら2〜3週間ほどで工事が完了します。一般的に屋根工事も一緒に行われることが多く、屋根と外壁を一緒に工事した場合は1ヶ月ほどを見ておくといいでしょう。
遮音性・断熱性が向上する
外壁が二重になることで断熱性と遮音性が向上します。断熱材付きの外壁材を採用することで、さらに断熱性を高めることができ、屋外の環境に影響されにくい室内環境に改善できます。
エアコンをつけても効果を感じられない場合は、断熱性に問題がある可能性があります。外壁だけでなく、窓の断熱性も高めることでさらに効果が実感できます。内窓は手軽に設置できるのでおすすめです。
外壁塗装よりも長持ちする
外壁塗装の耐用年数は一般的に10年前後で想定されています。塗料の中には20年ほど耐久するものもありますが、外壁材の耐用年数と比べると短く、外壁表面のメンテナンスなので、内部はそのままです。
築20年を迎えると外壁下地や防水紙の劣化が懸念されます。外壁カバー工法なら防水紙を新しく張り直すため、新築並の防水性能の改善につながります。
外壁カバー工法のデメリット
選べる外壁材に制限がある
外壁カバー工法では建物への負担が考慮され、軽量性が重視されます。したがって、選択できる外壁材は制限されます。一般的に外壁カバー工法は金属サイディングを採用します。デザインが豊富な窯業系サイディングは重量の関係から外壁カバー工法には向きません。
耐震性が下がる
建物の重量が増えると地震の揺れに対して建物に受ける力が大きくなります。このため耐震性では不利な工法です。どんなに軽量な外壁材を用いても重量が減ることはなく、若干でも増えるため、外壁カバー工法をご検討される際は、耐震面に問題がなく安全を確保できるか必ず業者にご相談ください。
当店ではお客様からご相談をいただいた後に必ず現地調査を実施しております。建物を細かく診断し、その結果をもとに建物に最適なご提案をさせていただきます。
無料診断はこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。
下地の状態を確認できない
外壁カバー工法は既存外壁を解体しないため、その奥にある下地や防水紙の状態を視認することはできません。あくまでも表面上でしか確認できないため、目視で分からないところはそのまま残ります。とくに注意していただきたいのが、工事を終えた後に雨漏りなど問題が起きることです。
工事をした後に問題があった場合は、せっかく新しくした外壁を壊すこともあります。二重になった外壁を解体するということなので、解体費や施工費も増えてしまうでしょう。このようなことがあると大変ですので、問題がないようにカバー工法で施工しても問題ない建物か細かく診断し、的確に判断できる業者にご相談ください。
すでに雨漏りしている場合は不向き
すでに雨漏りが発生している場合は、外壁カバー工法よりも外壁材の張り替えをおすすめします。内部に原因がある場合に考えられるのは、「外壁のクラック」「外壁の防水紙の劣化」「窓」「ベランダ笠木」などです。
これらの箇所に原因があれば、外壁カバー工法だと後々問題が起きる可能性があります。それに代わり雨漏りの原因が屋根にある場合は、外壁カバー工法でも支障がないかと思います。詳しくは、業者に建物を診断してもらい適切な方法をご相談ください。
外壁カバー工法におすすめの建物
築20年を超える建物なら外壁カバー工法もご検討していただくのにおすすめの外壁リフォームです。外壁に大きな打痕や抉れがあると塗装だけではカバーできません。
モルタル外壁なら部分的な補修ができ、跡を目立たせずにできますが、窯業系サイディングやALCでは限界があります。補修しても大きな跡があって違和感があるという方にも外壁カバー工法はおすすめです。
その他にも、
・建物のデザインを変えたい
・雨漏りはしていないけど、防水紙の劣化が進んでいて心配
・なるべく費用を抑えて外壁を新しくしたい
というご希望がありましたら、外壁カバー工法をぜひご検討してみてください。
外壁リフォームなら富士宮塗装店におまかせください!
ここまで外壁カバー工法についてご紹介させていただきました。外壁カバー工法なら塗装以上の効果を得られ、大切な建物をさらに長持ちさせることができます。性能改善だけでなく、外観デザインをガラッと変えることも可能です。
富士宮塗装店では外壁工事などお住まいの維持管理に大切なメンテナンス工事を承っております。実際に現地にて診断を実施し、様々な角度からお客様に最適なご提案をさせていただきます。建物の状態や今後のメンテナンスなども詳しくご説明いたしますので、お住まいのことでなにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
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静岡県富士市、富士宮市、沼津市、裾野市、御殿場市で、塗装工事、屋根工事のことなら、富士宮塗装店へお気軽にご相談ください。