外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

投稿日:2025.1.31  更新日:2025.2.1

本記事では、前回に引き続き外壁カバー工法についてご紹介いたします!

前回は外壁カバー工法のメリット・デメリットをご紹介しました。

そして今回は、外壁カバー工法に用いる通気構法や施工の流れについて徹底解説いたします!

 

外壁カバー工法のメリット・デメリットはこちらの「外壁カバー工法(重ね張り)とはどんな工事?メリット・デメリットをご紹介」をご覧ください。

 

外壁カバー工法の流れと耐久性を高める通気構法について

外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

外壁カバー工法は、現在では通気構法を用いて施工するのが基本です。以前は直張り工法が用いられていましたが、こちらだと色々と問題がありました。まずは、通気構法と直張り工法についてお伝えしますね。

 

直張りとは?

直張りとはサイディングの施工方法の一つでして、1990年代まで張り替えとカバー工法のどちらにも用いられる一般的な施工方法でした。防水紙を張ってからそのままサイディングを釘打ちで留めています。

 

直張りは柱と外壁との間に隙間がなく、結露や湿気による問題があり、サイディングの反りや歪み、結露による下地材や柱、土台の腐食など様々な問題を引き起こしていました。

 

通気構法とは?

通気構法は直張りの問題を改善した施工方法で、2000年4月から標準化されました。直張りは隙間を設けずに直接サイディングを張る工法でしたが、通気構法は柱とサイディングの間に胴縁を設けることで通気できる構造にし、湿気や熱のこもり、結露などの問題を解消しています。通気構法は、張り替えやカバー工法のどちらにも用いられる標準的な施工方法です。

 

通気構法の耐久性

外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

通気構法は通気層を設けた施工方法です。この工法により雨水が入り込んでも通気層を通じて速やかに排出できます。直張りでは隙間がないばかりか、雨水が入り込むと外壁内にとどまり、雨漏りを引き起こしやすい構造でした。

 

通気層があることで湿気を外気に放出することができ、内部結露を抑制する役割を果たしています。また、壁体内の熱は通気層を通る風で放出され、夏季では遮熱効果も期待できます。遮熱効果が得られると冷暖房効果を向上させることができます。

 

外壁カバー工法におすすめの外壁材

外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

外壁カバー工法は既存の外壁材が残るため、できるだけ建物への負担が小さくなるように軽量な外壁材を選んでいただきます。外壁カバー工法では軽量な金属の外壁材が適しています。

 

IG工業が製造販売する金属サイディングは断熱材と組み合わせることで高い断熱効果を発揮します。表面の鋼板はガルバリウムが使われており、錆びにくく長く耐久してくれます。専用部材も用意されているので、納まりも一体感があり、美しい外観に仕上げることができます。

 

もう一つ、当社でもよく使用する角波サイディングがあります。こちらはガルバリウム鋼板を凸状に加工した外壁材で、シンプルでスタイリッシュな外観が特徴的です。コストパフォーマンスに優れており、外壁カバー工法におすすめです。山の数に種類があり、3山、4山、6山、8山などがあります。

 

外壁カバー工法の施工の流れ

続いて外壁カバー工法(通気構法)の施工の流れをご紹介させていただきます!

 

① 足場設置〜防水紙張り

外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

外壁カバー工法は高所作業なので足場を組みます。足場を組んだ後に開口部まわりは防水テープで雨仕舞いし、防水紙で外壁全体を覆うように張ります。

※足場を有効活用するとトータルコストの低減につながります。詳しくはこちらの「外壁と屋根はセットでおトク」をご覧ください。

 

② 通気構法の要 胴縁の取り付け

外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

続いて、通気構法の要になる胴縁を取り付けます。

胴縁を下地に外壁材を張ることにより、防水紙と外壁材の間に隙間ができます。この隙間が通気層です。

 

③ 役物の取り付け

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外壁下部と基礎の間に水切りを取り付けます。

これは外壁内に流れた水を外側に排出する役割がある役物です。

 

外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

下屋、霧よけ、軒天井、開口部などの取り合い部には見切り材を取り付けます。

水が内側にまわり込む箇所は、外側に流れるように返しをつけます。

 

④ 外壁材本体張り

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胴縁に外壁材本体を張ります。

出角は出隅用の役物(コーナー材)を取り付けて継ぎ目を隠して一体化させます。

部材の継ぎ目や取り合い部に隙間が生じる場合は、シーリングで防水処理します。

 

外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

外壁材や細かいところの納めができたら、最後に仕上がりを確認します。

ここで問題がなければ足場を解体してお引き渡しです。

 

外壁カバー工事は現場レポートでご紹介しております。良ければこちらもご覧ください!

現場レポートはこちらから

 

外壁工事なら富士宮塗装店におまかせください!

外壁カバー工法(重ね張り)の施工の流れと耐久性を高める通気構法について

ここまで外壁カバー工法の通気構法や施工の流れについて解説してきました。外壁工事を考えていただくタイミングは内部が劣化してくる築20年目以降です。

 

富士宮塗装店では外壁工事も承っておりますので、外壁カバー工法にご興味がございましたらお気軽にご相談ください。建物診断や見積もりは無料で行なっております。診断後にはお客様のご希望に沿って最適なプランをご提案させていただきます!

 

無料診断はこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。

 

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