外壁塗装、屋根塗装のよくある失敗例TOP5をご紹介|対応方法も解説!
投稿日:2019.8.2 更新日:2025.1.14
塗装工事は屋根も外壁も費用が掛かり、日数も必要です。
「できることなら失敗せず、後悔なく工事をしたい」そう思うのは当然なことです。
そこで、こちらでは屋根塗装や外壁塗装で多い失敗例TOP5をご紹介いたします!
外壁塗装・屋根塗装の失敗例 第1位:思っていた色と違うトラブル
塗装工事において最も失敗例が多いのは、思っていた色と実際の色が違うというトラブルです。
外壁塗装の相場は51〜120万円ほど。※詳しくはこちらの「外壁塗装の相場価格」をご覧ください。
どうしても費用に目が向いてしまうかもしれませんが、実は一番多い失敗例は色のトラブルなのです。
イメージした色との違いはなぜ起こる?
塗装する色はお施主様に選んでいただきます。
選べる色は豊富にあり、多くの方がどの色にしようか悩まれます。
イメージした色と実際に塗装した色との食い違いはどうして起きるのでしょうか?
その原因に挙げられるのが、色を選んでいただくときに参考にする「色見本」にあります。
色見本は、塗料のカタログに掲載される色見本と日塗工の色見本があります。
色見本自体はサイズが小さく、これだけを参考に選んでしまうと実際に塗装したときに、「イメージしていた色と違う」ということが起きてしまいます。
それでは、なぜ色見本と塗装した色に違いが出てしまうのか、次の項でご説明いたします。
色見本と実際の色はどう違う?
色見本なのに塗装した色と違うのはおかしな話ですよね?
ですが、色に食い違いが出てしまう原因がちゃんとあります。
色見本にあるサンプルは小さなサイズでいくつも並んでいます。
この色見本のサイズが食い違いが出る原因でして、実際に塗装したときの色は、色見本で選んだ色よりも明度や彩度が高まって見えます。
つまり、面積が小さいほど色は濃く見え、面積が大きくなるほど白っぽく見えます。
これを面積効果といい、色見本だけで選んでしまうと、面積効果によりイメージしていた色と違って見えてしまいます。
失敗しない色選びの方法
色に食い違いが出てしまう原因は色見本にありました。
それではどうすれば回避できるかというと、小さな色見本だけで色を決定しないことです。
色見本にはサイズが大きなものもあります。
また、合板などを使って色サンプルを作ることも可能です。
日が当たったときにどんなふうに見えるか、より現実的に実感したい方は、外壁に試し塗りしてもらうのもいいでしょう。
色サンプルの作成や試し塗りはコストが掛かるため、依頼する場合は、ある程度業者を決めている必要がありますが、色に失敗するリスクは低くなるでしょう。
カラーシミュレーションを行なっていれば、それを利用するとイメージも固まりやすいです。
当社でもカラーシミュレーションを実施しておりますので、色選びのときはぜひご利用ください。
外壁塗装・屋根塗装の失敗例 第2位:予算オーバー
外壁塗装や屋根塗装の失敗例第2位は予算オーバーです。
工事に掛かる費用は誰しも気になるところ。
なるべく費用を抑えたいと考えますが、意外にも予算をオーバーしてしまう方が多くいらっしゃいます。
予算オーバーと言っても様々なケースがあります。
それでは詳しく見ていきましょう!
相場よりも高い金額で依頼してしまう原因は?
外壁塗装をご検討する際は、必ず数社に声をかけて相見積もりを取るのが鉄則です。
知り合いに塗装業者がいればそこに声をかければいいですが、はじめての方は、一社ずつ調べて見積もりを取り、いくつもの見積もりを照らし合わせながら比較することになります。
とても労力が入りますし、時間もかかって手間ですよね?
そこで、たまたま業者が塗装を提案しに家にきたら手間が省けて、ついつい工事をその場で依頼しそうになるかもしれません。
ですが、訪問販売業者が提案する工事は注意が必要です。
すべての訪問販売業者が悪いわけではありませんが、国民生活センターにはリフォームトラブルに関して毎年多くの相談が寄せられています。
ついつい手間が省けるからといって訪問販売業者の言い値で契約してしまうと、相場価格よりもずっと高い金額を支払っているかもしれません。
業者選びについてはこちらの「塗装屋選びに失敗しないために」をご覧ください。
見積もりに載っていない追加工事とは?
外壁塗装の見積もりは現地調査を行った上で算出して作成されます。
外壁塗装に定価がないのも、建物一棟一棟の状態や素材、環境など条件が異なるからです。
外壁塗装にかぎったことではありませんが、リフォーム工事では追加工事が発生することがあります。
追加工事が発生する要因は「工事範囲の拡大や製品のグレードアップをお施主様からご希望される場合」と「想定していない不具合や損傷を発見して修理が必要になる場合」の2パターンがあります。
前者はお施主様が把握している追加工事ですが、後者は想定していない費用が発生する追加工事です。
現地調査で細かく建物を診断しますが、外壁内部などのどうしても目視できないところを完全に把握することはできません。
足場を組んだ後や実際に手につけてみて初めて不具合が発見されることもあります。
ちょっとした補修ならその場で行うこともありますが、軒天井の張り替えや漆喰の塗り替えなど材料費が発生したり、他の業種の工事が必要になると追加費用が発生します。
見積もりの段階では追加工事が発生するか明確にすることはできません。
ですが、想定される工事は事前にお伝えすることはできますので、見積もりの段階で業者から説明してもらうことが大事です。
適切な工事を提案してもらうためにも、一社に絞らずに数社に声をかけて、想定される追加工事も含めた工事内容を比較してみてください。
外壁塗装・屋根塗装の失敗例 第3位:近隣トラブル
外壁塗装や屋根塗装における失敗例第3位は近隣トラブルです。
塗装工事でもご近所の方に配慮することが大切です。
ご近所トラブルに発展すると、せっかく工事をしてもその後のお付き合いがしづらくなってしまいます。
工事によるご近所トラブルを避けるためにも、工事前に近隣挨拶を行ないましょう。
近隣トラブルに繋がる仮設足場工事
仮設足場工事は、部材搬入のトラックがご自宅の前に停まり、作業時でも金属音が響きます。
慌ただしい雰囲気があり、道路の幅によっては歩行者や通行する車の進行を妨げる原因になります。
工事は朝の早い時間に開始されるため、騒音も気になるところです。
なにも知らせずに工事を始めると、このような原因で苦情が入る可能性があります。
前もってお知らせしておけば避けられるトラブルですので、着工前に工事がある旨をお伝えしていることが大事です。
近隣トラブルに繋がる塗料の飛散
塗料は液体ですから、塗装しているとまわりに飛散します。
塗装時は、ちゃんとまわりを養生していないと塗料の飛散で近隣トラブルにつながってしまうことがあります。
とくに風が強い日だと隣接するお家の建物や洗濯物、車に飛散した塗料が付いてしまう可能性があります。
塗装する際は、まわりを汚してしまわないようにしっかりと養生を行い、飛散防止に足場にはメッシュシートを取り付けることが大事です。
近隣トラブルに繋がる塗料の臭い
溶剤系の塗料はシンナーで希釈しているため、鼻を刺激するきつい臭いを発します。
塗料の刺激臭は、頭痛や眩暈、目の痒みなど身体症状に出る場合もあり、気になる方もいらっしゃいます。
いまの塗料は低VOC、低臭になっており、強溶剤の塗料を使用することもほとんどなくなっていますので、塗料の臭いで近隣トラブルになることは減っていますが、それでもまったくないわけではありません。
塗料の臭いが気になる方は、刺激臭のない水性塗料がおすすめです。
近年では性能も向上して、溶剤系よりも水性を選ばれることも増えています。
外壁塗装・屋根塗装の失敗例 第4位:施工不良によるトラブル
外壁塗装・屋根塗装の失敗例第4位は施工不良によるトラブルです。
施工不良を起こす原因は、適切な方法で施工されていないこと、塗料の相性が悪いことなどが挙げられます。
施工不良を起こすのは業者側の問題です。
お施主様側から見えない部分ですので、正しい方法で工事をしてくれる業者であるかをちゃんと見極められることが大事になってきます。
外壁塗装や屋根塗装の施工不良が起きる理由?
外壁塗装や屋根塗装の施工不良は、必要な作業を怠ってしまうことで起きます。
塗装はただ塗料を塗るだけのように見えますが、ちゃんとやっておかなければならない工程が決まっています。
どの工程も省くことなんてありえないことで、そのすべてが仕上がりにつながってきます。
施工不良と一口に言っても様々なケースがあり、職人の技術や知識不足で生じる場合や故意に作業を省いて手抜きによって生じる場合もあります。
前者と後者ではまったく意味が異なりますが、いずれにしても信頼できる業者選びが大事です。
本来、工事後に生じる可能性がある不具合は前もってお客様にお伝えし、そこでご了承を得て工事に取り掛かります。
ご予算が限られていて取れる手段に制限がある場面がこのようなケースで、今後発生するかもしれない不具合についてお伝えしております。
施工不良が起きやすい場所は?
施工不良が起きやすい場所というものがあります。
外壁ではクラックが生じている箇所、下地の劣化が激しい箇所です。
クラックとはひび割れのことです。
ひび割れが生じている箇所はシーリングを打設したり、外壁をカットしたりして補修します。
塗装前にクラック補修を行いますが、適切な処置を行なっていないと塗装後に同じようにクラックが発生します。
下地がの劣化が激しい場合は、塗料の吸い込みが多くなります。
色ムラを起こす原因でして、塗膜が均一になるように下地処理や下塗りで下地調整が必要です。
屋根はとくに下地処理や下塗りを重点的に行う必要があります。
雨や風、太陽光にさらされる屋根は劣化が進んでいます。
塗装の技術力で施工不良を起こすこともあります。
塗装する面を日に分ける場合、継ぎムラに注意する必要があります。
建物の立地や方角、太陽の当たり方などの条件で継ぎムラが出ることがありますので、建物の1面ごとに仕上げるなど工夫することが重要なポイントです。
外壁塗装・屋根塗装の失敗例 第5位:高性能に期待しすぎてしまう
外壁塗装や屋根塗装における失敗例第5位は高性能塗料に期待しすぎてしまうことです。
各メーカーは現在の最新技術を駆使し、日々研究開発を行なって続々と新製品を発表しております。
以前はウレタン塗料やシリコン塗料が主流でしたが、フッ素や無機塗料、ラジカル塗料など様々なハイグレードの塗料が登場しております。
塗装業者の営業は高性能だからと新製品を勧めてきますが、まだこの時点では製品の実績があやふなことが多いです。
新製品も性能をアピールしていますが、現時点では施工実績が少なく、研究結果による性能です。
多少高い費用を払ってでも最新技術を駆使した塗料だからと決めてしまうと、期待していた効果が実感できず、思わぬトラブルを招いてしまうかもしれません。
遮熱塗料の性能は?
高性能塗料というイメージのある「遮熱塗料」。
遮熱塗料とは遮熱性を備えた塗料で、主に太陽光の影響を強く受ける屋根によく用いられています。
遮熱性とは、太陽光に含まれる近赤外線を効率よく反射して、熱を溜め込まない性能のことです。
遮熱塗料で塗装した屋根の表面温度は上がりにくくなり、熱の伝わりが抑えられることで、お部屋が暑くなりにくく、エアコン負荷の軽減により電気代の節約にも効果が期待できます。
ただし、建物の仕様や立地環境など条件に当てはまるかよく見極めないと、効果が実感できない可能性があり、その性能に期待していたのに、思ってたほど涼しくならないといったトラブルに発展するかもしれません。
営業マンが「遮熱塗料を使えば10°も下がります」「冷暖房効率が30%も改善されますよ」といったアピールには注意しておく必要があるでしょう。
実際に遮熱塗料で塗装して室温が1°から2°程度下がるくらいだと劇的にお部屋が涼しくなったという実感はないかもしれません。
一般の塗料よりも遮熱塗料は倍近くすることがありますので、期待しすぎず、本当に効果が発揮されるのかよく見極めることが大事です。
高耐久塗料の性能は?
外壁塗料によく使われるシリコン塗料の耐用年数は10〜12年程度です。
グレードの高いフッ素塗料だと15年程度耐久します。
塗料は業者から提案がありますが、誇張的とも言える性能をアピールする塗装業者には注意が必要です。
20年、30年も耐久してメンテナスが必要ない塗料と売り込んでくるケースもあるようです。
しかし、いまのところ30年もメンテナンスフリーでいられた建物は存在しません。
メンテナンスフリーという響きには魅力を感じますが、誇張な表現で勧めてくる塗料には期待するほど効果が実感できない可能性がありますので警戒しましょう。
外壁塗装・屋根塗装の失敗例 まとめ
ここまで外壁塗装・屋根塗装の失敗例をご紹介してきました。
第1位:思っていた色と違うトラブル
第2位:予算オーバー
第3位:近隣トラブル
第4位:施工不良によるトラブル
第5位:高性能に期待しすぎてしまう
失敗例を知ることで、これからの対策ができます。
塗装の質は業者の質に直結します。
業者選びがとても大事になりますので、信頼できる業者に工事を依頼できるように相見積もりを行なって、よく業者をお見極めください。
簡単にやり直せる工事ではありませんので、しっかり準備をして工事を行ってください!
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これから建物のメンテナンスをお考えでしたら、ぜひ当社におまかせください!
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“mu”
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