外壁に欠かせない、シーリング工事とは?
投稿日:2019.3.20 更新日:2024.6.10
「住宅は隙間なく建てられている」と思われていたら、それはほんの少しだけ違います。
建物には外壁材と外壁材の目地や窓、部材の接語部、配管の引き込み部などどうしても隙間が生じてしまうところがあります。
隙間があると水が入ってしまう……思われるかもしれませんが、そこのところはシーリング(コーキングとも呼びます)を充填して隙間を塞いでいます。
シーリングは建物に欠かせない充填材。
そのシーリングを打設することをシーリング工事と呼んでいます。
シーリングの主な役割はこちらの2つです。
① 建物の防水性と気密性を高めること
② 外壁材の干渉を防ぐ緩衝材
それでは、シーリングの役割などをもう少し深掘りしてみましょう!
シーリング工事の2つの役割
① 建物の防水性と気密性を高めること
建物は防水性が保たれていなければ雨漏りしてしまいます。
シーリングはその防水性を保つことに非常に重要な役割を担っています・
シーリングが打設されているところはこのような箇所があります。
【シーリングの施工箇所】
・外壁材の目地
・窓や玄関などの開口部まわり
・部材の接合部
・配管の引き込み部
・部材の取り合い部
など
そして、現在の建物は気密性も必要な性能です。
気密性とは建物の密閉性のことであり、空気の流入に影響します。
少し難しい言葉に感じるかもしれませんが、イメージではコートを着ている感覚です。
風が入ってくるコートでは体を温めることができませんが、密閉性に優れていれば体が冷えにくくなりますよね?
建物も同じことが言えまして、気密性が高いほど室内環境が安定します。
② 外壁材の干渉を防ぐ緩衝材
現在の建物でよく用いられているのがサイディングやALCなどのボード型の外壁材です。
これらの外壁材は、昔から使われているモルタルとは違い、工場で製造され、現場では簡単な加工をするだけで施工ができるようになり、工期の短縮や安定した品質を保つことができるようになりました。
そのサイディングやALCですが、隙間なく突きつけて張ってしまうと外壁材が割れてしまいます。
なぜ割れてしまうのかその原因は、建物の動きや外壁材の膨張・収縮によってお互いの外壁材が干渉してしまうためです。
そのため、外壁材が割れてしまうのを防ぐために、目地と呼んでいる隙間を等間隔に開けて外壁材を張ります。
その目地には伸縮性を持つシーリングを充填して緩衝材としての役割(防水性や気密性を保つことも含みます)を担っています。
シーリングは充填するときは粘り気のある液体ですが、時間が経過して固まるとゴムのように弾力性を持ちます。
シーリング工事が疎かになっていると雨漏りを引き起こします!
ここまでお伝えしてきた通り、シーリングの役割はこの2つです。
① 建物の防水性と気密性を高めること
② 外壁材の干渉を防ぐ緩衝材
つまり、シーリング工事が疎かになっていると、防水性や気密性の低下や外壁材の損傷を招く恐れがあります。
特に注意しなければならないのが雨漏りです。
雨漏りは建物への被害が大きく、修理費の負担も大きくなる傾向です。
雨が建物内に入ると大事な柱や梁などの構造体を濡らしてしまい、耐震性を落として安全な建物ではなくなってしまいます。
シーリングは建物の長寿命を実現するためにとても重要な役割を担っておりますので、適切な施工が求められます。
シーリングはホームセンターでも購入できる身近な建材ですが、防水に関わるところはDIYで行わないようにしましょう。
シーリング工事の時期はいつ?高耐久のシーリングもご用意しております!
建物の防水性と気密性を保つために、適切な時期にメンテナンスを行うことが大事です。
シーリング工事の時期は、シーリングの耐用年数となる10年前後を目安にご計画ください。
また、これらの劣化症状もメンテナンスを考えていただくサインです。
【シーリングの劣化症状】
・ひび割れ
・破断
・剥離
・変色
・縮み
・隙間
症状を見ただけでは、メンテナンスが必要なのか中々判断できないかと思います。
富士宮塗装店は無料で建物診断を行なっておりますので、建物の状態が気になっている方はお気軽にご相談ください。
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現在では高耐久のシーリングも登場しております。
オートンイクシードは従来のシーリングよりも耐久性を高め、20〜30年も耐久する長寿命なシーリングとなっています。
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詳しくはこちらの「コーキングについて」をご覧ください。
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