外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの役割とは?
投稿日:2019.5.8 更新日:2024.8.27
外壁塗装や屋根塗装はどんな工事に見えますか?
もしかすると、ただ塗料を塗るだけというイメージがあるかもしれません。
ですが、ちゃんと正しい施工方法があり、誤った方法で塗装すると短期間で剥がれてしまいます。
そして、厄介なのが隠れてしまう工程がいくつかあるということです。
その隠れてしまう工程はどれも塗装の耐久性や見栄えに関係してくるというのも難しいところ……
さて、外壁塗装は3回塗りというのをよく聞きませんか?
外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。
※塗料によっては2回塗りで、下塗りしなくても大丈夫な塗料もあります。
当社のホームページでもご紹介しているシリコン塗料やフッ素塗料などは、塗装工程では中塗りと上塗りで使用する塗料です。
もう一つの下塗りは、シーラーやプライマーなどの下塗り剤と呼ばれる塗料でして、これは下地の状態や素材などで使い分けます。
このように塗装工程で使用する塗料が違い、誤った施工をするとどんなに優れた塗料でも長持ちしません。
思っているよりも塗装は奥深いものなので、これから外壁塗装や屋根塗装を考えている方は、ぜひ塗装工程の下塗り・中塗り・上塗りについて、もっと理解を深めていただきたいです。
それでは次に先ほどの下塗り・中塗り・上塗りについてさらに深掘っていきましょう!
外壁塗装の工程|下塗り・中塗り・上塗りの違い
下塗り(1回目)
塗装1回目の工程を下塗りといいます。
下塗りでは、シーラーやプライマー、フィラーなどの下塗り剤を使用し、塗装の密着性や塗料の吸い込み防止、下地の平滑化など、下地を調整することが目的にあります。
下塗り剤のシーラーやプライマー、フィラーは、それぞれ密着性を高めることは共通していますが、塗装する素材や下地の凹凸を平らに均すなど、状況に合わせて適切な下塗り剤を選ぶ必要があります。
例えば、クラックが起きている場合は、補修した後そこに塗装してもひび割れする可能性があるため、追従性に優れるフィラーを塗るのが適切です。
上塗りする色によっては、下地の色が浮き出てしまうことがありますので、色が浮き出てこないように異なる色で下塗りすることもあります。
少しややこしくなりますが、上塗りのみでも1回目を下塗りと呼びます。
塗装回数だけで判断すると混同してしまうので、1回目に下塗り剤を塗るのか、それとも上塗り剤を塗るのか確認しておくことが大切です。
中塗り(2回目)
中塗りから上塗り剤を塗ります。
お施主様が目にするのもこの上塗り剤です。
上塗り剤にはウレタン塗料やシリコン塗料、フッ素塗料などがあります。
この上塗り剤の1回目の塗装が中塗りという工程です。
塗料には一回に塗れる量が決まっており(これを塗布量といいます)、中塗りした後は乾燥するまで時間をおきます。
乾燥時間は天気や時期で左右されますので、状況を的確に判断して適切な乾燥時間を設けます。
乾燥時間を誤ると塗膜の膨れなど施工不良を起こしてしまいます。
上塗り(3回目)
中塗りが乾燥したら、最後に上塗りをします。
上塗り剤は基本的に2回塗りですが、大事なことは塗膜の厚みを確保することです。
中塗りと上塗りをしても塗膜が薄いと塗料本来の性能を発揮できません。
塗膜厚が確保されていなければ、上塗り乾燥後に塗膜厚を確保できるまで4回目、5回目と塗料を塗り重ねる必要があります。
上塗りは仕上げの工程なので、色ムラがないように細心の注意を払って塗装します。
さいごに
ここまでご覧になって、塗装は下塗り・中塗り・上塗りの最低3回塗装する必要があること、下塗り剤の役割や塗膜厚が塗料の性能に大きく関わることなどがご理解いただけたかと思います。
時々ですが、フッ素塗料で塗装したのにたった3年で剥がれてきたというご相談をいただくことがあります。
現地調査をさせていただくと、メーカーが定める規定量で塗装されていないなど施工不良が見受けられました。
お客様に事情をお伝えすると、よくよく思い出すとフッ素塗料なのに随分と安いなと思ったそうです。
難しいことですが、専門職でないかぎり、塗装直後に塗料の良し悪しを判断できるものではありません。
だからこそ、安かろう、悪かろうで後悔しないために、値段だけで判断しないでくださいね。
もちろん富士宮塗装店ではそんな施工はいたしませんのでご安心ください!
塗料メーカーが定める基準の塗布量や乾燥時間を厳守し、品質の高い工事をご提供いたします。
当社は建物診断や見積もりを無料で実施しております。
これから外壁塗装や屋根塗装をお考えの方は、ぜひ当社におまかせください!
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